鵠沼の海と、僕たちの夏🏖️
僕は鵠沼出身ではありません。
だからサーフィンを始めた頃は、いろんな場所に通って波に乗っていました。湘南を中心に、千葉や茨城、伊豆の方まで…いろんな海を知りたくて、いろんなローカルの方と出会いたくて、足を運んでいました。
その中でも鵠沼の印象は、今でも強く心に残っています。
まず感じたのは「上手い人がとても多い」ということ。
レベルが高くて、みんな波の乗り方が上手くて、雰囲気もどこか洗練されている。
そしてもう一つ、「ゴミが全然落ちてない」ということ。
正直、初めて来たときは驚きました。人が多いのに、海岸がとても綺麗なんです。
海水浴シーズンの前でも、真冬のオフシーズンでも、そこにあるのは“ちゃんと手入れされた海”という印象でした。
そして今、そんな鵠沼に住むようになって少し時間が経ちました。
通うだけだった海から、「暮らす場所」としての海に変わったとき、
その裏にある努力に気づくようになりました。
たとえば、ビーチクリーン活動。
なんとなく耳にしていた「地域での清掃活動」ですが、実際に参加するようになって分かったことがあります。
それは、この海を綺麗に未来へ繋いでいくために、たくさんの人たちが“想い”を込めて行動しているということ。
定期的な清掃に参加しているローカルの方たち。
サーフショップの人たちやスクールのインストラクター。
そして、通りすがりの散歩のついでにゴミを拾うおじいちゃんやおばあちゃん。
“自然に守られている海”ではなく、“人の手で守られている海”なんだと、今は胸を張って言えます。
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もうすぐ、鵠沼も海開き。
これから夏本番。
暑くなるにつれて、人の数もどんどん増えていきます。
観光で訪れる人、海水浴に来る人、BBQを楽しむ人、そしてもちろんサーファーも。
でも人が増えるということは、それだけ廃棄物も増えるということ。
捨てられたゴミだけでなく、強風で飛ばされたもの、子どもが遊んでいるうちに忘れていったおもちゃ、海から打ち上げられる漂着物…。
特に夏は、台風や強風で遠くから流れ着いたゴミも一気に増えます。
最初は少しの量でも、日に日に積み重なっていき、気づけば“見慣れてしまう景色”になってしまうこともある。
だからこそ、お願いがあります。
もし、荷物に余裕がある日。
もし、ほんの少し体力が残っていた日。
もし、波がないけどビーチを歩いている日。
そんな時に、片手で拾えるゴミを一つでもいいから拾ってみてください🗑️
無理をしなくて大丈夫。
完璧を目指さなくていい。
「自分には関係ない」じゃなくて、「自分にもできることがある」って思ってくれたら嬉しいです。
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僕たちの夏が、綺麗な海の景色だったら
例えば、
久しぶりに遊びに来た家族が「海、綺麗だったね」と言ってくれたり。
友達と見たサンセットがゴミひとつない砂浜だったり。
子どもたちが裸足で思いっきり走れる砂浜だったり。
そんな景色が「鵠沼の思い出」になったら、とても嬉しい。
「こんなに人がいるのに、綺麗な海だね」
そんなふうに言ってもらえることが、何よりの誇りです。
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毎月第4日曜日はビーチクリーン!
鵠沼では、毎月第4日曜日にビーチクリーン活動を行っています。
地域の人たち、サーファーたち、子どもたち、みんなが集まって、わいわいしながら海をきれいにしています。
特別なことじゃなくていい。
朝の散歩ついでにちょっと参加してみる。
ゴミ袋を持ってくるだけでもOK。
気軽に、ラフに、でもちゃんと続けていく。
そんな空気が、鵠沼にはあります。
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一人一人の「ちょっとしたアクション」で、
この海はもっともっと綺麗になります。
コツコツと。みんなで。
これからも綺麗で安全な鵠沼を、一緒に守っていきましょう🏖️